理学療法士が本気で書いた
「有酸素運動って実はめちゃくちゃすごい」という話
ある日、患者さんにこう聞かれました。
「先生、運動ってやっぱりやった方がいいんですか?」
私は理学療法士なので、もちろん答えはこうです。
「はい。めちゃくちゃやった方がいいです。」
ただし、ここで多くの人が想像するのは、
- 毎日ランニング10km
- 筋トレで腕が上がらない
- ジムで汗だく
みたいなハードな世界です。
安心してください。
健康のために一番大事なのは、実はそんな過酷な運動ではありません。
少し息が上がるくらいの運動
つまり、有酸素運動です。
今日は理学療法士として、そして人類の一員として、
「なぜ有酸素運動がそんなに大事なのか」を、できるだけわかりやすく、少し面白く説明していきます。
人間の体は「動く前提」で作られている
まず大前提として、人間の体は動くことを前提に設計されています。
昔の人間は
- 狩りをする
- 食べ物を探す
- 移動する
など、1日にかなりの距離を歩いていました。
しかし現代人はどうでしょう。
- 車
- エレベーター
- デスクワーク
- ソファ
結果どうなるかというと、
体が「おい、動けよ」と言ってくるわけです。
それが
- 肩こり
- 腰痛
- 体重増加
- 疲れやすさ
という形で現れます。
つまり簡単に言うと、
運動不足は、体の仕様違反です。
有酸素運動とは何か
有酸素運動とは簡単に言うと、
酸素を使ってエネルギーを作りながら行う運動
です。
代表例は
- ウォーキング
- ジョギング
- 自転車
- 水泳
などです。
特徴は
長く続けられることです。
ちなみに100m全力疾走は有酸素運動ではありません。
あれは
「人生で数回しかやりたくない運動」
です。
有酸素運動をすると体で何が起きるのか
ここからが理学療法士の本領です。
体の中で起きていることを少しだけ紹介します。
心臓がパワーアップする
心臓は筋肉でできています。
つまり運動すると、
心臓もトレーニングされます。
有酸素運動を続けると
- 心臓のポンプ機能が向上
- 血液循環が改善
- 安静時の心拍数が低下
します。
これはつまり
「効率のいい心臓」になる
ということです。
例えるなら、
普通のポンプ → 毎回必死
鍛えたポンプ → 余裕で水を送る
みたいな感じです。
脂肪が燃える
有酸素運動の最大の特徴は
脂肪をエネルギーとして使うこと
です。
運動を続けると体は
「糖だけじゃ足りないな」
と思い始めます。
そこで登場するのが
体脂肪です。
つまり体脂肪は
非常食のエネルギー
なのです。
しかし現代では
- 食べる
- 座る
- 食べる
- 座る
という生活なので、
非常食が一生使われない
という事態が起きています。
結果、
お腹に備蓄されます。
疲れにくくなる
有酸素運動を続けると、体は
酸素を効率よく使える体
になります。
するとどうなるか。
- 階段が楽
- 長く歩ける
- 息切れしにくい
など、日常生活が楽になります。
逆に運動不足だと、
駅の階段がエベレストになります。
メンタルにも効く
実は有酸素運動は
脳にも良い
ことがわかっています。
運動すると脳内で
- エンドルフィン
- セロトニン
という物質が出ます。
これらは
- ストレス軽減
- 気分改善
- 不安軽減
に関係しています。
つまり有酸素運動は
天然のストレス解消薬
と言えます。
どれくらい運動すればいいのか
健康のための運動量について、World Health Organizationはこう言っています。
週150分の有酸素運動
つまり
- 1日30分 × 週5日
くらいです。
ただし安心してください。
分割してOKです。
例えば
- 朝10分歩く
- 昼10分歩く
- 夜10分歩く
これでも大丈夫です。
理学療法士からの現実的アドバイス
ここで大事なことを一つ言います。
完璧な運動は必要ありません。
むしろ重要なのは
続けられること
です。
例えば
- 毎日10分歩く
- 買い物を徒歩にする
- 階段を使う
これだけでも体は確実に変わります。
逆に
「明日から毎日5km走る」
という計画は、
だいたい3日で終わります。
これは医学的にもよくある現象です。
(正式名称:三日坊主)
最後に
有酸素運動は
- 心臓を強くする
- 脂肪を燃やす
- 糖尿病を予防する
- 持久力を高める
- ストレスを減らす
など、健康にとって非常に重要です。
そして一番大事なことは、
「とにかく体を動かすこと」
です。
難しく考えなくても大丈夫です。
まずは
今日10分歩くこと
それが未来の健康につながります。
そしてもし途中で疲れたら、
こう思ってください。
「これは理学療法士が推奨している合法的な健康活動だ」
と。


