理学療法士が本気で書いた
「腰痛の正体」という、かなり面白い人体の話
ある日、患者さんにこう言われました。
「先生、腰が痛いんですけど…これってヘルニアですか?」
理学療法士としては、まず落ち着いてこう答えます。
「その可能性もありますが、実は多くの場合そうではありません。」
ここでちょっと驚く事実があります。
腰痛について研究をしている
World Health Organization などの報告でも知られているのですが、
腰痛の約80〜85%は原因がはっきりしない
と言われています。
これを医学的に
非特異的腰痛(ひとくいてきようつう)
と呼びます。
つまり簡単に言うと、
腰が痛いけど、骨や神経が壊れているわけではない
という状態です。
では、いったい腰で何が起きているのでしょうか。
今日は理学療法士の視点で、腰痛の正体を少し面白く説明していきます。
まず知ってほしい事実
人間の腰はかなり働いている
人間の腰は、
とにかく働き者です。
例えば日常生活では
- 立つ
- 座る
- 歩く
- 物を持つ
- 体をひねる
すべて腰が関係しています。
つまり腰は
24時間体制の労働者
みたいなものです。
しかし問題があります。
現代人の生活は
- 長時間座る
- パソコン
- スマホ
- 運動不足
です。
つまり腰からすると、
「同じ姿勢で働かされ続けるブラック企業」
みたいな状況です。
そりゃあ腰も怒ります。
腰痛の主犯はこの筋肉たち
腰痛と聞くと多くの人が
- 椎間板ヘルニア
- 骨の問題
を想像します。
しかし実際には、
筋肉の問題
がかなり多いです。
特に関係するのは
- 脊柱起立筋
- 腰方形筋
- 大殿筋
- 腸腰筋
などです。
これらの筋肉は
- 姿勢を支える
- 体を安定させる
重要な役割を持っています。
しかし長時間同じ姿勢が続くと、
筋肉は
ずっと働きっぱなし
になります。
するとどうなるか。
筋肉が
- 硬くなる
- 血流が悪くなる
- 疲労物質がたまる
結果として
「重い・だるい・痛い」
という腰痛になります。
椎間板ヘルニアは意外と多くない
腰痛の原因として有名なのが
椎間板ヘルニア
です。
椎間板は背骨の間にある
クッション
のようなものです。
このクッションが飛び出して神経を圧迫すると、
- 強い痛み
- 足のしびれ
が起こります。
ただし重要なポイントがあります。
実はMRIを撮ると、
痛くない人でもヘルニアが見つかる
ことがあります。
つまり
画像=痛みの原因とは限らない
ということです。
これが腰痛を難しくしている理由の一つです。
腰痛の本当の原因は「動かないこと」
理学療法士としてかなり多くの腰痛を見てきましたが、
かなり多い原因はこれです。
動かなさすぎ
です。
人間の体は
動くように作られています。
しかし現代人は
- 座る
- 座る
- さらに座る
です。
するとどうなるか。
- 筋肉が固まる
- 血流が悪くなる
- 関節が動かない
結果、
腰痛
です。
体は
「ちょっと動こうよ」
と言っているのです。
腰痛を防ぐシンプルな方法
理学療法士として一番シンプルなアドバイスはこれです。
30分に一回立つ
これだけです。
具体的には
- 少し歩く
- 背伸びする
- 腰をひねる
- 軽くストレッチする
これだけで
- 血流が改善
- 筋肉の緊張が減る
ため、腰痛予防になります。
実際、これはリハビリでもよく指導する方法です。
理学療法士からの本音
ここで正直に言います。
腰痛の多くは
すごい治療が必要なわけではありません。
むしろ重要なのは
- 体を動かす
- 姿勢を変える
- 筋肉をほぐす
といった
シンプルな習慣
です。
つまり腰痛は、
体からの
「そろそろ動いてください」
というメッセージなのかもしれません。
最後に
腰痛は
- 筋肉
- 姿勢
- 血流
- 運動不足
などが関係して起こることが多いです。
もちろん
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱管狭窄症
などの病気が原因の場合もありますが、
多くの場合は
体を動かすことで改善する腰痛
です。
もし今腰が痛いなら、
まずは
ゆっくり立ち上がって少し歩いてみてください。
それだけでも腰はかなり楽になることがあります。
理学療法士として言えることは一つです。
あなたの腰は、今日もかなり働いています。
たまには休憩させてあげましょう。

