理学療法士が本気で書いた
「肩こりの正体」という、ちょっと面白い人体の話
突然ですが質問です。
あなたは肩こりを感じたことがありますか?
おそらく多くの人がこう答えるでしょう。
「あります。今もあります。」
日本では肩こりは非常に多く、
もはや国民的症状と言ってもいいレベルです。
- デスクワーク
- スマホ
- 長時間の同じ姿勢
などが原因と言われています。
しかし理学療法士として言わせてもらうと、
肩こりの本当の正体はもう少し面白いものです。
今日はその「肩こりの正体」を、人体の仕組みを交えながら説明していきます。
肩こりは「肩の問題」ではない
まず最初に衝撃的なことを言います。
肩こりは、実は肩だけの問題ではありません。
多くの場合、肩こりは
- 姿勢
- 筋肉のバランス
- 血流
- 神経
などが複雑に関係しています。
つまり肩こりは
体からの総合的なクレーム
のようなものです。
体が
「ちょっと働きすぎなんですけど?」
と文句を言っている状態です。
人間の頭は意外と重い
肩こりの話で必ず出てくる事実があります。
それは
人間の頭は重い
ということです。
実は頭の重さは
約4〜6kg
あります。
これは例えるなら
ボウリングの球
くらいの重さです。
つまり私たちは、
毎日ボウリングの球を首の上に乗せて生活している
ことになります。
冷静に考えると、なかなかハードです。
姿勢が悪くなると地獄が始まる
頭がまっすぐ乗っている場合、首や肩の筋肉はそこまで頑張らなくても大丈夫です。
しかし問題はここです。
スマホ姿勢
です。
スマホを見るとき、人はこうなります。
- 首が前に出る
- 背中が丸まる
- 頭が前に傾く
するとどうなるでしょうか。
頭はボウリングの球です。
それが前に傾くと、
首と肩の筋肉が必死に支えることになります。
研究によると、
頭が15度前に傾くだけで
首への負担は約12kg
になると言われています。
つまりスマホ姿勢は
首でダンベルを支えている状態
なのです。
肩こりが起きない方がおかしいですね。
肩こりの犯人はこの筋肉
肩こりの主犯格として有名な筋肉があります。
それが
僧帽筋(そうぼうきん)
です。
僧帽筋は
- 首
- 肩
- 背中
に広がる大きな筋肉です。
この筋肉は
- 頭を支える
- 肩甲骨を動かす
- 姿勢を保つ
という重要な仕事をしています。
しかしデスクワークやスマホで長時間同じ姿勢を続けると、
僧帽筋は
ずっと働き続ける
ことになります。
つまり
休憩なしの長時間労働
です。
そりゃあ文句も言います。
それが肩こりです。
肩こりの正体は「血流不足」
肩こりのもう一つの正体は
血流の悪さ
です。
筋肉は働くと
- 酸素
- 栄養
を必要とします。
しかし筋肉がずっと緊張していると、
血管が圧迫され
血流が悪くなります。
すると
- 疲労物質
- 乳酸
などが筋肉にたまり、
これが
重だるい痛み
になります。
これが、いわゆる
コリ
です。
肩こりの本当の原因は「動かないこと」
ここまでの話をまとめると、
肩こりの原因は
- 姿勢が悪い
- 筋肉が働きすぎ
- 血流が悪い
です。
そしてその根本原因は、
動かないこと
です。
人間の体は、
動く前提で作られています。
しかし現代の生活は
- 座る
- スマホ
- パソコン
- 座る
です。
つまり体は
「いや、動こうよ…」
と言っているわけです。
肩こりを防ぐ一番シンプルな方法
理学療法士として、最もシンプルなアドバイスをします。
それは
30分に一回動くこと
です。
例えば
- 立ち上がる
- 肩を回す
- 背伸びする
- 少し歩く
これだけで
- 血流が改善
- 筋肉の緊張が減る
ため、肩こりはかなり予防できます。
特別な運動は必要ありません。
体を動かすこと
これが一番大切です。
最後に
肩こりは
- 姿勢
- 筋肉
- 血流
- 運動不足
などが関係して起こります。
しかし逆に言えば、
- 少し姿勢を意識する
- 体を動かす
- ストレッチをする
だけで大きく改善することもあります。
もし今肩こりを感じているなら、
一度
肩をぐるぐる回してみてください。
それだけでも血流が良くなります。
理学療法士として言えることは一つです。
あなたの肩は、たぶん今かなり頑張っています。
少し休ませてあげましょう。

